こんにちは!
生きづらさ解消カウンセラー木島です^^
今回は少し重い内容かもしれませんが
『大好きな相手なのに傷つけてしまう心理』
について書きたいと思います。
大好きな相手なのに傷つけてしまう心理とは
言い換えるなら
大好きだけど大嫌いな心理
または
大嫌いだけど離れられない心理
などとも表現されます。
これら全て『敵対的依存』とか
『依存的敵対心』といわれる心の状態で
愛着の問題が解決できていない人にみられる心理状態です。
親から受け取ることができなかった愛情を
他の誰かを使って手に入れようとする心の状態であり
心に溜めこんだ怒りを
他の誰かを使って解消しようとする心の状態でもあります。
その相手として選ばれた人は
日常的にかなり振り回されることになりますが
本人は溢れ出す感情をコントロールできずに
もがき苦しんでいる状態なのです。
また
幼少期の虐待やネグレクトなどにより認知の歪みが大きくなると
境界性パーソナリティ障害と言われるような
重い症状がみられる場合もあります。
境界性パーソナリティ障害の方によくみられる特徴は
・異常なまでの執着心
・見捨てられ不安
・理想化とこき下ろし
・衝動的な行動や一貫性の欠如
・愛情のお試し行動
・激しい攻撃性
などがありますが
人によって多少の違いはあると思います。
これらにより
他者と不安定な関係しか築くことができず
周囲は振り回され疲弊する傾向にあります。
もちろん本人も
常に人間関係が上手くいかず
感情のアップダウンが激しいことに疲れ苦しんでいるのですが
それでも他者を巻き込むことしかできなくなっているのです。
では
このような症状がある人のパートナーや家族は
どのような接し方をすることが大事でしょうか?
まずは
このような人は
幼少期から『愛ある安心安全な居場所』を与えてもらえず
その結果
愛情不足と人間不信からくる認知の歪みが大きくなってしまった状態にあることを
心から理解することが大事になります。
その上で
根気強く『愛ある安心安全な居場所』を与え続ける覚悟が必要になります。
上記の症状からも分かるように
本人もつらいのですが
周囲もかなり振り回され疲弊していきますので
本人だけではなく
一番近くにいるパートナーや家族自身が
伴走してもらえる心の専門家を得ることも大事だと思います。
そして
自分にはその傾向があるなぁとか
ピッタリ当てはまっているなぁと
自覚されているご本人に言いたいこととしては
ご自分の心の奥深くにある根っこの状態をしっかり見つめ
周りを巻き込んでいることを自覚し
孤独感や恐怖心や弱さや恨み憎しみの心を認め
自ら自分の傷を癒し
過去の未完了の思いを終わらせていくことが大事になります。
自分を変えることができるのは自分自身だけですが
やはり専門家のお手伝いは必須だと感じています。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。